(in)significant places

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2024年11月

1年前、わたしの息子である悠利とわたしは離ればなれになった

わたしは当時も今もこうなってしまったことに何もできずにいる

しかしその時から、ここ大岡山に住み続けることを決めた。そう、彼が生まれてからの4年間一緒に過ごした場所だ

 
 

彼と一緒の時間を過ごしたたくさんの場所に囲まれ過ごす日々の中で、彼のことを思い出さない日は1日もない

 
 

これらの場所は決して特別ではない

誰の目にも日常的でありふれた場所に映るはずだ

 
 

けれどこれらの場所を通るたびに悠利のことが目に浮かぶ

 
 

わたしにとって唯一の表現手段である写真を通して、こころに穴が空いたこの空虚な気持ちと向き合っている

 
 

どこもかしこも空っぽになってしまった

 
 

ここに住みつづけていられることは幸せなことなのだけれど

日本という国で、わたしが唯一 ’ホーム’ を感じられる場所がここだ

 
 

わたしが一秒たりとも彼を愛することをやめたことはないと、悠利がいつかわかってくれる日が来ることを願っている